2007年11月アーカイブ

2007年11月28日

伊坂幸太郎/グラスホッパー

面白かった。

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 伊坂幸太郎さん。以前「鴨とアヒルのコインロッカー」の事を書きました。それ以降「ラッシュライフ」「重力ピエロ」と続け、どれも面白かったのですが、この「グラスホッパー」は特に面白かったです。
文章の書き口で絶対に現実的でないキャラクターや出来事をひどくリアルに感じる小説ってありますが、その典型が新宿鮫。大沢在昌があとがきで「ここまで現実的でないキャラになったら行けるとこまで行ってしまえ、と思った」と書いたいましたが、まさに。BMWに乗る単独行動の元キャリア刑事で、恋人がロック歌手!単独行動の刑事は日本にはいませんし、キャリアの肩書き捨てて刑事にはならないでしょう。乗ってる車もさることながら恋人の設定も絶句ものです。本人も悪乗りが過ぎたと思ったそうですが、代表作になってますよね。また、少し失礼かも知れませんが、大沢さんの本で一番リァリティーを感じるのって新宿鮫シリーズなのです(ちなみに一番好きなのは「毒猿」)。ただ、伊坂作品のリアリティーは少し違います。まずキャラクターの最初の味付けがとてもコミカルなのです。物語に「殺し屋」という現実感に乏しい人がたくさん出てくるのですが、それぞれの個性があまりにも特異で、初めはほとんど肩透かしを食らう印象。なのに読み進むうちに「本当にいるのかも、こう言う人」と思ってしまっている自分がいます。要は内容そのものより書き方が問題なのでしょうか。それとも私が単純に騙されやすいのですかね。
 これで伊坂幸太郎さんの本は4冊目ですが、漂うセンスがとても良いです。独特の醒めた視線というのでしょうか?映画監督ですが、コーエン兄弟やポール・トーマス・アンダーソン(ブギーナイツ、マグノリア、パンチドランクラブなど。通称PTAと言うらしいです)の世界観を思い出します。このセンスが妙な現実感と相まってとても面白い物語になっています。
 また、これを読んで私1人称またはそれに近い視点で書かれた小説がとても好きなのだな、と改めて思いました。好きな馳星周の小説がほとんどそれですが、さらに不夜城Ⅱで1人称×複数という形式を体験して以来、この形式の小説は大好き。これもそうです。1人称×3。鳥瞰的語り手による進行ももちろん良いのですが、登場人物視点で書かれる小説の醍醐味は圧倒的な切迫感だと思うのです。多分物語と読み手の距離に関係があるのでしょう。最初はちょっとキツイのですが、複数で切迫感を味わうと中々癖になります。これも映画の話ですが、1人称による切迫感を世に知らしめた(と言うか多分再確認なのでしょうが)ものにパルプフィクションがあると思うのですが、どうですかね?全く私的な意見なのですが・・・・。ちなみにこの映画大好きです。

2007年11月25日

いちょう祭り

昨年は期間中にまったく紅葉せず、終わった瞬間に素晴らしい景色となった神宮外苑のいちょう祭り。今年はその教訓を生かして期間をずらしての開催でした、が相変わらず紅葉していません。お隣赤坂御所は結構キレイな色になっているのですが、どうもこの並木だけが呪われたように色づきません。人手は結構出ているのですが・・・

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紅葉はさておき毎年思うのですが、突き当たりの広場に屋台を設置するのを止めた方が良いと思います。先日TVでも紹介されていましたが、この銀杏並木は246から見て突き当たりにある絵画館のために設置されたものなのですね。絵画館が壮大に見えるように銀杏の高さを246から段々低くしてパースがつく仕掛けまでしてあるのです。その肝心な絵画館の前にドーンとタコヤキだのドーナツだの、と言うのはこの景色を楽しむ本来の意味をそぎ落としていると思うのです。確かに丁度良い広場ですから、置きたい気持ちはわかるのですが、ダメでしょう・・・こう言う本来の目的を忘れた行為が、良い物をなくすキッカケになることって多いのではないでしょうか?秩父宮ラクビー場の前の広場なんて丁度良いと思います。
今年からスタッフジャンパーを新調したようですが、その前に考えることあるのでは・・・

2007年11月19日

看板娘、永眠

義理の祖母、谷はるさんが先週永眠されました。97歳でした。
高円寺駅南口にある不二屋文具店の創業者で、早くにご主人を亡くされてから女手ひとつで家を守って来られました。90を過ぎても店に立ち、87,8まで毎年のように海外旅行に行ってらっしゃった方です。本当につい最近までお酒を毎晩飲み、幾度となくお付き合いさせていただきました。港町奥津の出身であるにも関らず魚が嫌いで、最後まで肉食でしたね。好きな食べ物はパスタやグラタンで、行く店はほとんどイタリアンなのです。和服しか着ず、海外へ行っても同じでした。不思議なのですが、アメリカやヨーロッパの店で衣類をヒョイヒョイと買ってくるのですが、全て和服に合うのですね。一度アメリカへ行ったときの写真を見せていただいたのですが、和服にパタゴニアのベストを着て、バナリパのショルダーをかけ、ナイキのスニーカーを履いているのですが、全く違和感がない。こんな着こなしできる人って一体何人いるでしょうか?50年以上前、ハワイに行った時も浴衣だったそうで、それを見たカメラマンが面白がって撮影、後に朝日新聞の日曜版に大きく紹介されたと本人は笑っていました。

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若い看板娘が並ぶ中、この本のトップを飾っているのは「はる」さんです。戦前から高円寺で開業している老舗の文具店。かなりの年配の方でも「おばあちゃんには怒られたことがある」と話してくれます。
晩年の15年で知り合い、幾度か時間をともにさせていただきました。
幸せな人生だと、いつも言っていらっしゃいました。本当に悔いのない人生だと思います。
安らかにお眠りください。

2007年11月14日

9750円ラーメン

本日の昼食、醤油ラーメン9750円也・・・今年4回目。

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オートバイって、そんなに邪魔ですか?

2007年11月 8日

消えたクロンボ

いきなり放送禁止用語&差別用語ですが「クロンボ」は高円寺駅高架下にあるカレー屋さんです。先日、お昼時に高円寺付近を通りかかったので、久しぶりに行こうと思ったのですがありませんでした。とてもショック。
高円寺B級グルメの中でも特にお気に入りの店でした。道路にあるノボリに「安い」「早い」しか書いておらず、付け合せ?なのか真意は計り兼ねますが、皿に添えられた微妙な量のキャベツが不回避でカレー・ご飯に混じると歯ごたえと共になんとも言えないジャンクなうま味を引き出していました。具を一度炒めた「スペシャルカレー」、ご飯をバターで炒めた「ソフトカレー」など微妙なメニュー構成も面白かった。食べたことはないのですが「おむれつ“ファット”カレー」と言うものがあり、このヘルシー思考時代になんて冒険的な店主なんだ!と驚いたものです。ああ、高円寺はお金のない人も多いから1食で多くのカロリーが採れるようにしたんだな、と一人合点していたのですが、後で聞いたら“ファット”ではなく“ふわっと”のつもりだったそうです。

吉田拓郎やかぐや姫など多くのフォークシンガーが貧乏時代を過した高円寺にはたくさんのB級グルメがあります。つなぎ100%のハンバーグ店「ニューバーグ」や夫婦喧嘩がセットになっている「富士川食堂」(でも本当は仲が良いのです)、鰹節より薄いしょうが焼きを出す「満腹」、注文してから最低30分は品が出てこない「スター」などなど。懐かしく思いますが、最近の高円寺の変わりようを見ていると存在しているのか心配になってきました。今度行った時はちゃんとチェックしておこうと思います。

それにしても、話に聞いていたクロンボの裏メニュー「かつサンド」を食べ損ねてしまったのは心残りです。

2007年11月 1日

YGP

最近、恵比寿ガーデンプレイスで仕事があり、週2~3のペースで行きます。
ここって適度に人が少なくてとても好きなのですが、仕事で行くと段々見方が変わってきますね。まず、いつもの習性でバイクを置きやすい場所がどこにあるか?が重要になります。一見厳しそうなのですが、見つけました。仲間もいっぱいいて安心だなあ、と思っていたらつい先日、「いい加減にしないと君たち駐禁とるからね」旨の警告札がグリップに!ショックでした。ガーデンプレイス内には確かに駐輪施設あるのですが高いのです、とても。バイクの有料駐輪施設って通常はとても安いのですが、ここは普通の3倍以上する。しかも加金が1時間置き。止められませんって。
今はこれが悩みの種。

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ところで、すでに年末の準備ですかね。キラキラしてきました。何か毎年恒例のバカラのシャンデリアも設置されています。先週試験点灯していましたが、いつからですかね。でも、早いですよね?まだ2ヶ月あるよ??昔はこう言うの見ると日本人って気が早いねえ、とか思ったのですが、よくよく考えると商魂たくましいのですよね、事業側が。またそれに合わせて、お金を落とす人たちも多いのですから素晴しい。
豊かな国なのだな、と思います。

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